こんにちは。
不動産問題解決コンサルティング仲介の株式会社ユー不動産コンサルタント脇保雄麻です。
自分たちの好きなようにリノベーションして住む考え方は、個人的にも良いと思います。
リノベーションする際の物件選びで注意しなければならないポイントをいくつか簡単に説明します。
(マンションの場合)
リノベーション向けの物件となると築年数が古い物件が選択肢に入ってくると思いますが、築年数が古い物件の場合、配管径が現在の物よりも径が小さめです。よくある洗面設備等の部分的なリフォームでお風呂と洗濯機の排水が同時に行った時に排水が逆流する場合があります。工事の際は配管等もやり直すような工事をする事です。また、古いマンションの場合、排水等が躯体に設備されているインナー配管となっており、配管をやり直す事ができない場合もあるんです。建築の事も分かる担当者はなかなかいないと思うので、信頼できる工事業者と連携しながら進める事をお勧めします。
建物構造によるリノベーション向きかどうかですが、
マンションの躯体構造は基本的に壁式工法とラーメン構造に別れております。
壁式工法は、壁自体を構造の一部となっており、間取り変更や壁を抜いて広い部屋を造る事が基本的に難しいです。それに対して、ラーメン構造は、梁と柱で建物構造を支えているので間取り変更や壁を抜いて広い部屋を造りやすいのが特徴です。また、ごくまれにPC造(プレキャストコンクリート造)もありますが、壁式工法と同じと考えてください。 リノベーション向きはラーメン構造です。
次にマンション自体の維持管理状況はどうかという事も重要なポイントです。どうしてもお部屋自体を見てしまいがちですが、マンションは建物全体の維持管理状況が重要です。マンションの総戸数によってマンション管理組合の資産状況が全く違ってきたりもします。この分野の説明は話がどんどんそれてしまうので、また別の所(ブログ等)で説明します。具体的に購入検討されている場合は相談される担当者と打合せしながら勧めてみてください。
(戸建)
戸建ての場合の基本的な構造の違いは、2×4工法(ツーバイフォー工法)と在来工法に別れます。2×4工法は、先に説明下壁式工法と同様に壁自体で建物を支えて造られており、壁を抜いて等のリフォームが出来ないです。それに対して、在来工法は、柱や梁で軸で建物自体を支える構造となっています(軸組工法とも言われたりもします)。在来工法の戸建は、壁を抜いたり間取りを変更をしやすいです。ただ、注意しなければならないのが、構造上抜けない壁や柱もあります。梁を補強する事で壁を抜いて広々とした空間造る事も木造住宅で可能ですが、工事担当者とも相談しながら勧める必要あります。リノベーション向きの戸建ては、在来工法の建物です。
以上のようにマンションにせよ戸建てにせよ構造上リノベーションに向かない物件もありますので注意してください。
また、築年数が古い物件の場合、住宅ローン控除を受けられなかったり登記費用も割高になりますが、耐震基準適合証明取得することで住宅ローン控除を受けることも出来るし登録免許税も減免されます。その点も含めて信頼できる担当者とマス魔は相談してみてはいかがでしょうか?